第7回キャリアコンサルタント学科試験 ゆるい解説4

学科試験の難易度は他の資格試験と比較してそれほど高くないと思います。過去2〜3年分の過去問から知識をつけておけば合格できると思います。ただ試験が近づいてくると不安が先行して、やらなくてもいい教材に手をつけてみたり。
このサイトは過去問を養成講座テキストとWeb上の情報をもとにゆるめに勉強して、80点で合格することをコンセプトにしてます。


問31-正答4

この問題の解説は養成講座テキストに載ってなくはないのですが、選択肢1,2,4に於いては記述の仕方が違うので分かりにくい。
選択肢3〜養成講座テキスト行動療法の章を見ると古典的条件づけ=系統的脱感作法、オペラント条件づけ=トークン・エコノミー法、除外学習法、その他=主張訓練法、イメージトレーニング、モデリングなどとの記述がある。行動療法に関しては深追いしてもあまり意味がないので、養成講座テキストの記述を上記にまとめておく程度でいいと思います。
選択肢1,2,4は出典元となった以下のサイトの記述で確認を。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第10回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

―― 包括的・折衷的カウンセリング――カウンセリングには感情的、認知的、行動的、発達的アプローチがあることはすでに述べた(本連載第3回参照)。キャリア・カウンセリングもカウンセリングである以上、カウンセリング一般に必要な手法・スキルを持っていなければならないことは当然である。そのうえで、キャリア・カウンセリングは、感情的、認知的、行動的、発達的アプローチのすべてを取り入れた「包括的・折衷的アプローチ」をとる。今回は、今日わが国で広く使われているいくつかの「包括的・折衷的カウンセリング・モデル」のいくつかを紹介しよう。これらのカウンセリングは、キャリア・カウンセリングそのものか、直接関連するアプローチであると私は考える。1990年代にアイビイ(Ivey, A. E)とその共同研究者によって開発されたカウンセリング手法である。カウンセリング・プロセスにおいて使用されるいくつかの手法を統合してカウンセリングの「メタモデル」として定着した。アイビイは、いろいろなカウンセリングに関わるうちに、多くのカウンセリングに一貫してみられる共通のパターンがあることに気づき、それを「技法」と命名し、「マイクロ技法の階層表」にまとめた。(1)かかわり行動クライエントの話を「聴く」こと。この技法はカウンセリングの基本であり、クライエントとのコミュニケーションの成立に必須なもので、クライエントを励ますことになる。 具体的技法は、視線の合わせ方、体位のとり方、声の調子、非言語的はげましなどである。(2)かかわり技法言語レベルの傾聴法である。クライエントの枠組みに沿ったものでなければならない。 具体的技法としては開かれた質問、閉ざされた質問、はげまし、いいかえ、要約、感情の反映、意味の反映などである。(3)積極技法能動的にかかわりながら、相手の問題解決を促す技法である。 指示、論理的帰結、解釈、自己開示、情報提供、説明、教示、フィードバック、カウンセラーの発言の要約、焦点のあてかた、対決(矛盾、不一致)などである。(4)技法の統合いろいろな技法を組み合わせて適切に用い、コミュニケーションをスムーズにしながら問題を解決するほうへ持って行く。 具体的技法としては、ラポール、問題の評価、目標の設定、目標に対する方策の設定、方策の実行を順次すすめる。「マイクロ技法の階層表」は次の通りである。1960年代以

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問32-正答2【無視】

出典元も探し当てられず。ワークショップは出題頻度が低い。使用場面も想像できず、試験勉強を通じて学習する意味がない。したがって、この問題は無視でいいと思います。
A一般的にあり得ない。C内容的にグループによる問題解決の手法っぽい。これらに比べてB、Dは突っ込みどころがない。


問33ー正答2【むずかしい】

かつては出題頻度の高かった「JILPT資料シリーズNo165『職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査』」からの出題。P.120に選択肢1、3、4が「構成(場面設定)する大きな理由」として3つ挙げられている。P.121には「どのように展開することがメンバーの利益になるかを、絶えずリーダーやスタッフが考えて、柔軟にプログラムを構成する」とあるので、選択肢2が不適切であると判断できる。
一応リンクを貼っておきますが、出典元(Ⅱカウンセリング理論編)を確認する必要はなく、この問題の選択肢の記述の範囲で覚えておく程度で良いと思います。


問34ー正答2

過去問を解いたり、養成講座で学習するなかで培うセンスで対応できると思います。


問35ー正答3

同じく学習するなかで培うセンスで対応できると思います。選択肢3は少し分かりにくいですが、養成講座テキストの家族療法の中に「問題」と「解決」は関係がないと捉え、問題の原因を追及しないアプローチという記述があります。問 33のリンク、JILPT資料シリーズNo165『職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査』」のP.144にも同様の記述があります。


問36ー正答4【ややむずかしい】

知ってないと解けない問題。専門職大学等については、この問題の選択肢を以下のサイトの内容程度にまとめておけば、今後の試験でも対応できると思います。



問37ー正答3【ややむずかしい】

この答申からの出題頻度は高いですが、ページ数が多く、全部は読んではいられないと思います。各回の問題を回答しているうちに、できるようになっていくと思うので、この問題の選択肢の記述の範囲で学習できればいいと思います。
選択肢1と2は逆。選択肢3はそのまま覚える。選択肢4は、キャリアコンサルタントは厚生労働省、学校教育は文部科学省なのでキャリアコンサルタントについてここまで踏み込むことは考えにくい。
抜粋ページがあるのでリンクしておきます。が、これだけでも読むのは大変(読まなくてもいい)。


問38-正答3

一般的なセンスで回答できる問題ですね。各回の過去問を解くなかで、センスを磨いていければ問題ないと思います。


問39ー正答2

木村周先生のシステマチックアプローチからの出題です。知っていないと、選択肢3と4で入れ替わっていることに気が付かないかもしれません。以下のページの記述を確認しておきましょう。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第5回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

前回は自己理解の特徴、内容、最近の能力観など、自己理解の背景となっている理論や考え方について述べた。今回は自己理解を具体的に展開するためのプロセス、そこで使用する心理検査など自己理解の具体的展開について述べる。自己理解の第一歩は、現在の自分を描いてみることである。職業やキャリアの選択、決定、形成は「自分を知り、自己を拡大しながら、それを職業やキャリアに結びつけていくこと」である。自分を描く最もよい方法は「自己紹介文」を書いてみることである。将来の夢、生き方・信念、長所・短所、能力・適性、趣味、学校で学んだこと、経験、家族・友人などを描いてみることである。その場合大切なことは、自分の肯定的な部分をチェックしてみることである。人間誰でも長所と短所を持っている。それが個性的だということである。自分の長所を生かした人生を考えることである。自己理解の第二のステップは、自分の能力・適性、興味、価値観、経験などをより深く吟味してみることである。 その方法には大きく分ければ、次のように分けられる。① 自然観察法;日常生活で自然に何をしているかなどを、あるがままに観察し、記録する。② 道具を用いた測定法;心理検査、調査などを用いて測定、評価し、記録する。③ 実験的測定法;場面、状況を設定したり、条件を統制したり、変化させてその反応を測定、評価し、記録する。④ 面接法;キャリア・カウンセリング、コンサルティングなどの相談場面で直接観察、評価する。自分の個性を吟味する場合、どんな側面を吟味するのか、それは次のような側面について職業、キャリア、人生と関連づけて自分を理解することである。 (1)能力・適性キャリア・ガイダンスやコンサルティングにおける狭義の能力・適性とは、人がある職業に従事して、その職業が要求するさまざまな側面を充分にやりこなす能力をいう。 この能力・適性には、ある人が潜在的に持っている比較的変化の少ない意味の能力・適性(潜在的能力)、学習などで習得された学力、技能・技術、経験(習熟能力)、さらには集中力、協調性、決断力、コミュニケーション力など潜在的能力・適性と職業生活などで習得された総合的能力・適性がある(第4回「自己理解の内容」参照)。 (2)興味・パーソナリティー人間、好きなことは意欲的に行う。職業やキャリアとの関係もできれば興味に合ったことをやるほうがよい。もっとも

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「キャリアコンサルティングの理論と実際」は良本だと思いますが、キャリコンの試験対策としては充実しすぎてて、勉強効率が悪いです。必要なことはほぼすべて、日本職業協会のホームページに抜粋掲載されているのでフル活用しましょう。


問40ー正答3

「新卒採用面接のために作成されたシート」ではないことは、ほんの少しの学習だけで判断できるかとは思います。2019年11〜12月に職業能力評価基準のポータルページが中央職業能力開発協会から、厚生労働省に移転した際、記載内容が変更になっています。こんごは新しいサイトの記述に沿った出題が予想されますが、取り敢えずは以下のページをサラッと読んでおく程度で良いと思います。

つづく


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