第21回キャリアコンサルティング技能検定2級学科試験 ゆるい解説4

少なめの努力で、キャリアコンサルタント試験の学科を80点で合格することが目標のページ。養成講座のテキストにない情報はWEBで調べられます。

問31ー正答1【むずかしい】

選択肢2はすぐに切れるとしても、特に1と4で判断がつかない難しい問題です。直接の出典元も見つからず、選択肢の記述の範囲で覚えておく程度でいいと思います。ストレスについては厚生労働省の「こころの耳」の以下のページがとても参考になります(pdf版がサクサク見られておすすめ)。この問題の選択肢に関する記述も多く載っています。


問32ー正答1【ややむずかしい】

シャインに関する問題はスーパー同様にいつも難しいと思います。個人的には嫌いです。
シャインのキャリア・サイクルは養成講座のテキストにも載っていますが、出題頻度は高くないので、いざ出題されると困ります。ですが、この問題は「成長・空想・探究」期の課題としての「経験にもとづく技術」に違和感があるので、選択肢1が不適切と予想しやすい面もありました。選択肢2〜4はテキストの記述と照らして、適切な選択肢であることを確認する程度でいいと思います。


問33ー正答1

トランジションには発達論的な視点と人生上の出来事という視点があり、この問題の選択肢はいずれも後者っぽい感じ。その代表例がシュロスバーグですが、ほかにも以下のリンクページにあるような方々の理論があり、このページが非常によくまとまっています。
選択肢2と3のギンズバーグとレビンソンは発達課題的なトランジションの人。選択肢3はニコルソンの理論。選択肢2はシュロスバーグの不適切選択肢として過去に実績があるが、人名に加えて「転機は個人自らが作っていくもの」がおかしい。
選択肢4のバンデューラは自己効力感、SCCT(社会認知的キャリア理論)の人。偶然以下はクランボルツっぽいが、内容がおかしいことを上記サイトで確認しておきたい。なお、バンデューラの理論については以下のリンクも参考になる。


問34-選択肢1【むずかしい】

選択肢1のローデスは、ほかに見たこともないので判断に難しく、これを「最も適切」とするには、他の3つを自信をもって「不適切」と判断しなければならないので、難しいと思います。
選択肢4はモラトリアムの意味を知ってれば問題ないが、選択肢2と3が難しい。選択肢3はスーパーのライフステージを押さえておく。選択肢2はハーズバーグではなくスーパー。ハーズバーグは出題が少なく、問われると戸惑うが養成講座テキストの動機づけ理論の章にあるので、しっかりと押さえておきたい。
選択肢1はこれ以上に学習しなくてもいいと思います(検索しても適したページもない)。


問35ー正答3

ブリッジスについて、他に見ない表現の選択肢が並び多少戸惑うが、養成講座テキストの転機の章に載っていることを押さえておけば、対応できなくもない。


問36ー正答3

ほかに見ないテーマの出題。出典元を探しましたが、Web上ではお手上げです。他の選択肢が「抑制される」「低下する」「低下をもたらす」と断定的な表現なのに対して、選択肢3は「捉えることができる」と幅のある表現になっているので選びやすいと思います。


問37ー正答2

直接の出典は見当たりませんが、養成講座テキストの支援スキルの章(アイビィのマイクロ技法)の「対決」を理解していれば、正答を導き出すのは難しくないと思います。


問38ー正答1

「シャインが説明する『役割』」なんてものがあるのは、この問題で初めて知りました。出典元は見つけられませんが、各回の過去問を勉強する中で身につくセンスで対応できると思います。
この問題の難しいところは、どう見ても不適切な選択肢1に続いて、選択肢2も不適切な感じがするので、「不適切なもの」を選択する問題であることを、忘れてしまうことだと思います。


問39ー正答4【むずかしい】

国家資格キャリコンと技能検定の出題傾向の違いを挙げるなら、この問題のようなカウンセリングに関する知識の問題にあると思います。国家資格キャリコン試験対策としては、当然対策は不要です。今のところ、この違いの部分ができなくても技能検定2級でも70点は取れるので、やっぱり対策は不要だと思います。


問40ー正答2【ややむずかしい】

直接の出典は見当たりませんが、日本職業協会の木村周先生の以下のページが参考になると思います。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第5回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

前回は自己理解の特徴、内容、最近の能力観など、自己理解の背景となっている理論や考え方について述べた。今回は自己理解を具体的に展開するためのプロセス、そこで使用する心理検査など自己理解の具体的展開について述べる。自己理解の第一歩は、現在の自分を描いてみることである。職業やキャリアの選択、決定、形成は「自分を知り、自己を拡大しながら、それを職業やキャリアに結びつけていくこと」である。自分を描く最もよい方法は「自己紹介文」を書いてみることである。将来の夢、生き方・信念、長所・短所、能力・適性、趣味、学校で学んだこと、経験、家族・友人などを描いてみることである。その場合大切なことは、自分の肯定的な部分をチェックしてみることである。人間誰でも長所と短所を持っている。それが個性的だということである。自分の長所を生かした人生を考えることである。自己理解の第二のステップは、自分の能力・適性、興味、価値観、経験などをより深く吟味してみることである。 その方法には大きく分ければ、次のように分けられる。① 自然観察法;日常生活で自然に何をしているかなどを、あるがままに観察し、記録する。② 道具を用いた測定法;心理検査、調査などを用いて測定、評価し、記録する。③ 実験的測定法;場面、状況を設定したり、条件を統制したり、変化させてその反応を測定、評価し、記録する。④ 面接法;キャリア・カウンセリング、コンサルティングなどの相談場面で直接観察、評価する。自分の個性を吟味する場合、どんな側面を吟味するのか、それは次のような側面について職業、キャリア、人生と関連づけて自分を理解することである。 (1)能力・適性キャリア・ガイダンスやコンサルティングにおける狭義の能力・適性とは、人がある職業に従事して、その職業が要求するさまざまな側面を充分にやりこなす能力をいう。 この能力・適性には、ある人が潜在的に持っている比較的変化の少ない意味の能力・適性(潜在的能力)、学習などで習得された学力、技能・技術、経験(習熟能力)、さらには集中力、協調性、決断力、コミュニケーション力など潜在的能力・適性と職業生活などで習得された総合的能力・適性がある(第4回「自己理解の内容」参照)。 (2)興味・パーソナリティー人間、好きなことは意欲的に行う。職業やキャリアとの関係もできれば興味に合ったことをやるほうがよい。もっとも

shokugyo-kyokai.or.jp

選択肢1と4は一見正しいようですが、上記ページに拠れば、「仕事理解の支援」にあたると思います。選択肢3は他の選択肢との対比で説明するのは難しいのですが、自己理解、仕事理解の支援のどちらにも当たらず、面談開始時におけるラポールの構築に関する内容です。

つづく

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