第11回キャリコン学科試験 ゆるい解説4

キャリアコンサルタント試験に合格するための過去問解説ページ。維持の発達段階になると「覚える」能力が低下していることを認識し、確立の発達過程の人の記憶力を恨めしく思うことすらあります。そこんとこを、やる気と時間と方法論でカバーするための方法論のページです。




問31ー正答3

第9回以降、連続して出題されている形式の問題。そして、キャリアコンサルタントの勉強の中で、他では出ない心理学の学者、用語を回答しなければならず、私は嫌いです。ですが、第11回は比較的簡単に正答を導き出せたと思います。勉強してもしょうが無いので、マイクロカウンセリングだけを養成講座テキストで確認しておけばいいと思います。



問32ー正答2

養成講座の中で培ったキャリアコンサルタントの基本的な姿勢から考えれば、難なく正解選択肢を選べると思います。なお、頑張りましたが、出展元を突き止めることは出来ませんでした。



問33ー正答3【ややむずかしい】

ソーシャルスキルトレーニングは養成講座テキストにも載ってないし、過去問での出題もなかったように思います。「なんとなく」で正答を選べますが、初めての用語に「何コレ?」状態だと思います。一応、どんなものなのかを知る程度にしておきましょうか。



問34ー正答3【ややむずかしい】

問33と同様です。養成講座テキストの記載も過去の出題実績もないけど、なんとなくで正答を選べる問題。以降の試験にも出ていないようなので、放っておいてもいいような気がします。「ハー クレイマー カウンセリングの定義」をgoogle検索して、最初にヒットするPDFのP.59に出展元に近い文章が出ています。



問35ー正答4【むずかしい】

ロジャーズに関する出題はまいど難しいですね。選択肢1と3は養成講座テキストのクライアント中心療法の章を読めば適切であると判断できると思います。「治療」という単語に惑わされますが、ロジャーズの6条件としてはOK。選択肢2は疑問が残る記述です。ロジャーズは非指示的カウンセリングを提唱する中で、精神分析によるカウンセリングを「指示的アプローチ」として対比させたことは、いくつかの書籍の記述で確認できますが、行動主義へのアンチテーゼとかと言われると、「???」な感じです。精神分析でも行動主義でもない第3勢力として、人間性心理学があり、そこにロジャーズが含まれるとのことらしいのですが(以下のページを参照)。

選択肢2を保留にしておいても、選択肢4は明らかに不適切なので、正答は出来なくはないかと思います。テキストの記載がなく判断が難しいですが以下、Wikipediaの記事でロジャーズの理論の変遷を確認しておくといいと思います。



問36ー正答4

知ってないと解けない問題だと思います。各回の過去問を繰り返し解くなかで、身につくと思いますが、一応文科省のホームページで専門職大学がどんなものなのかを確認しておくと良いと思います。



問37ー正答1【ややむずかしい】

この答申からの出題は過去にもあるものの、選択肢1と2を絞るのが大変だと思います。中学校で職場体験を実施する学校も多く、ミドル世代の職業教育にはほとんどなかった体験活動が現在では当たり前のように行われている状況を考えると、1なんだろうな...と。効率がわるいので、答申そのものを確認しなくても良いかと思います。センスで解答したい。



問38ー正答4

問39ー正答4

いずれも過去問を繰り返すなかで身につくセンスで対応できる問題。


問40ー正答2

システマティック・アプローチといえば木村周。木村周といえば、日本職業協会のホームページに引用元がほぼ揃っている。とはいえ、この問題はセンスで対応できますが。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第9回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

―― システィマティック・アプローチ――前回はシスティマティック・アプローチの流れと、方策の実行について述べた。方策には「意志決定方策」、「学習方策」、「自己管理方策」がある。今回はこの3つ方策について要点を述べる。もともと選択とは意志決定の連続である。人間の行動には、まず何かをしようとする意思があることが前提になる。それに続いてそれをしたいという願望が起こる。願望があって初めて人は、努力の引き金を引き、行動に踏み出す決心をし、行動を開始する。また、意思決定方策は、つぎのような前提に立っている。① カウンセリング・プロセスの中でクライエントは、受動的でなく積極的な役割を果たすことができる。② 1つを選択することは、他を捨てることである。何を捨てるかは、何を選ぶかと同様に重要である。③ 意思決定には必ず不確実性を伴う。決定されたことは変わることがあるし、完璧性よりは可能性を重視すべきである。④ 意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要である。意思決定は、カウンセリング・プロセスの中で人間関係を作る段階と意思決定する段階で特に重要となる。 人間関係確立の段階は、受容的、共感的理解、自己一致した立場に立って感情的ラポールの形成が重点となる。後半の意思決定段階では認知的・行動的理論に基づく積極技法が求められる。一般に、標準的な意思決定は、次のようなプロセスで行う。① 達成すべき目標と、それによってもたらされる利点を確認する。② 目標に至る行動計画(Action Plan)を検討する。③ その行動をとった場合のメリット、デメリット、必要な経費、実現可能性を検討する。④ 検討するための情報を収集、活用、専門家の意見、技術的援助を求める。⑤ 最終決定の前に、各選択肢のメリット、デメリットを比較検討する。⑥ 選択した行動の準備をする。その場合予想される危険や困難性にどう対処するか対策を用意する。意思決定のプロセスは、要約すると意思決定のための選択肢を並べる⇒選択肢を吟味する⇒選択肢の中から1つを選ぶ⇒選択肢を実行するために契約を結ぶというプロセスをとる。それを具体的に展開するときには、表頭に選択肢を並べ、表側にはカウンセリングの中から出されたメリット、デメリット、問題点などを並べた「比較評価表」を作ってやるのがよい。キャリア・カウンセリングは、一種の教育プロセスでもある。カウン

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つづく。


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