第12回キャリコン学科試験 ゆるい解説5

少な目の努力で80点でキャリアコンサルタント試験への合格を目指すページです。




問41ー正答4

システマティック・アプローチからの出題が非常に多いですね。システマティック・アプローチの問題でひねったものは少ない(無い?)ので、各回の過去問を繰り返してセンスさえ身につけば怖くないと思います。一応、参照先ページのリンクを。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第8回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

―― システィマティック・アプローチ――キャリア・カウンセリングにやり方もいろいろあるが、古くから行われてきた最も代表的なアプローチが「システィマティック・アプローチ(systematic approach)」である。 システィマティック・アプローチに共通している流れは。カウンセラーとクライエントの間によい人間関係(ラポール、リレーション)を作り、、共同してカウンセリングの目標を定め、計画を立て、その計画を達成するための方策を定めてそれを実行し、最後に結果を評価し、クライエントのフォローアップを行うというプロセスをとる。このようなプロセスをとるカウンセリングには、アイビー(Ivey,A.E.)の「マイクロカウンセリング(microcounseling)、カーカフ(Carkhuff ,R.P)の「ヘルピング(helping)」、あるいはこれらの手法を統合的に取り込んだ国分康孝の「コーヒーカップ方式」などが広く使われている。 「システィマティック・アプローチ」は、これらの中で特に職業相談、進路相談、雇用相談、キャリア相談として使われてきたものである。ここではピューイ(Peauy,V.)の「雇用カウンセリングの体系的アプローチ」、を参考にしながら、まず、アプローチの流れを照会する。システィマティック・アプローチは、要約すれば、次のようなプロセスをとるのが普通である。① カウンセリングの開始 カウンセリング関係を樹立する。温かい雰囲気の中で、クライエントが安心して話のできる信頼関係を樹立する。② 問題の把握来談の目的、何が問題なのかを明確にする。問題にはクライエントの問題とカウンセラーが認識する問題が違う場合がある。それを両者が相互に共有し、確認する。 共有した問題の解決のためにカウンセラーとクライエントが行動する意思を確認する。③ 目標の設定解決すべき問題を吟味し、最終目標を決定する。そのプロセスは、まず、クライエントに悩みや阻害要因に気付かせる。次に具体的ないくつかの方策を選択し、それを一連の行動ステップに組み立てる。契約を結ぶことによってクライエントのコミットメントを確かにする。④ 方策の実行選択した方策を実行する。主な方策は、意志決定、学習、及び自己管理である。⑤ 結果の評価実行した方策とカウンセリング全体について結果を評価する。クライエントにとって方策は成功したか

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キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第9回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

―― システィマティック・アプローチ――前回はシスティマティック・アプローチの流れと、方策の実行について述べた。方策には「意志決定方策」、「学習方策」、「自己管理方策」がある。今回はこの3つ方策について要点を述べる。もともと選択とは意志決定の連続である。人間の行動には、まず何かをしようとする意思があることが前提になる。それに続いてそれをしたいという願望が起こる。願望があって初めて人は、努力の引き金を引き、行動に踏み出す決心をし、行動を開始する。また、意思決定方策は、つぎのような前提に立っている。① カウンセリング・プロセスの中でクライエントは、受動的でなく積極的な役割を果たすことができる。② 1つを選択することは、他を捨てることである。何を捨てるかは、何を選ぶかと同様に重要である。③ 意思決定には必ず不確実性を伴う。決定されたことは変わることがあるし、完璧性よりは可能性を重視すべきである。④ 意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要である。意思決定は、カウンセリング・プロセスの中で人間関係を作る段階と意思決定する段階で特に重要となる。 人間関係確立の段階は、受容的、共感的理解、自己一致した立場に立って感情的ラポールの形成が重点となる。後半の意思決定段階では認知的・行動的理論に基づく積極技法が求められる。一般に、標準的な意思決定は、次のようなプロセスで行う。① 達成すべき目標と、それによってもたらされる利点を確認する。② 目標に至る行動計画(Action Plan)を検討する。③ その行動をとった場合のメリット、デメリット、必要な経費、実現可能性を検討する。④ 検討するための情報を収集、活用、専門家の意見、技術的援助を求める。⑤ 最終決定の前に、各選択肢のメリット、デメリットを比較検討する。⑥ 選択した行動の準備をする。その場合予想される危険や困難性にどう対処するか対策を用意する。意思決定のプロセスは、要約すると意思決定のための選択肢を並べる⇒選択肢を吟味する⇒選択肢の中から1つを選ぶ⇒選択肢を実行するために契約を結ぶというプロセスをとる。それを具体的に展開するときには、表頭に選択肢を並べ、表側にはカウンセリングの中から出されたメリット、デメリット、問題点などを並べた「比較評価表」を作ってやるのがよい。キャリア・カウンセリングは、一種の教育プロセスでもある。カウン

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問42ー正答4

出典が見当つかないのですが、常識的に判断できる問題だと思います。以下のページの第4回、第5回あたりをおさらいしておきましょうか。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第4回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

キャリア・ガイダンスの6分野(第2回)で示したとおり、キャリア・ガイダンス、コンサルテイングの柱の一つは、「クライエント自身が、自分自身を理解するよう支援すること」である。クライエント自身が、自分が何が得意で、興味は何か、自分の大切なものは何か、自分はいまどんな状況に置かれているのかなどを知らなければ、ガイダンスやコンサルテイングは始まらない。 では、自己理解そのものは元来どんな特徴を持っているのであろうか考えてみよう。要約するとそれは、下記のような特徴を持っている。① 自己理解は、自分自身を分析し、さらにそれを統合するというプロセスをとる。 ここで分析とは、自分をいくつかの視点、例えば適性、興味、価値観などの視点から見つめ視点ごとに観察された自分の特徴を描写することである。 一方、統合とは、分析された自分の特徴をもう一度全体としてまとめて描写することである。それによって、それまで漠然としていた自分の映像が明らかになり、自分の言葉で自分を説明することができるようになる。② 自分を描写する言葉や内容は、客観的でなければならない。 客観的とは、自分を描写する言葉や内容が、他人にも自分と同じように理解してもらえることである。要するに、自分にしか通じない言葉や内容ではならない。③ 自己理解は、自分の個性について知るだけではなく、自分と環境との関係、自分の置かれた環境との関係における自分を知ることである。家庭、学校、企業、組織、地域社会の中で自分はどんな人間なのかを知ることでもある。 環境の理解が自己理解を進め、一方自己理解が環境の理解を進める。④ 自己理解は、人生の節目節目に、幅広く継続的に行わなければならない。 個人は家庭生活、学校教育、企業など働く世界、異動、転職、地域社会など人生を通じてキャリアを形成する。 その間自己とキャリアの関係は絶えず変化し、選択を迫られる。そのたびに自己理解が必要になる。 自己理解はどんな内容なのか。最も古く職業との関係で人の特徴を概念化したのはスーパー(Super,D.E)である。彼は「人と職業との関係のふさわしさを規定する条件」として「職業的適合性」という概念を示しその構造を提起した(図表)。今日でも自己理解の内容はこれが基本であり、各項目ごとにそれを調べるテスト、評価の視点、評価法などの手法が開発され現在に至っている。しかし、スーパーの

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問43ー正答4
問44ー正答2
問45ー正答3
問46ー正答4

自己理解の支援、仕事理解の支援は、年度によって情勢、テーマが変わるわけでもなく、出題分野が決まった【枯れた】分野だと思います。なので、各回の過去問を繰り返してセンスを磨くことで、確実に得点を取りたい分野です。以下、アセスメントツール(問43、44、46)、職業理解(問44、45)の参照先です。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第6回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

「キャリア・ガイダンスの6分野」(第2回)の2番目は「職業理解」である。 今回は職業理解の意義、内容について述べる。職業とは、「生計維持のために、何らかの報酬を得ることを目的とする継続的な人間関係」あるいは「一定の社会的分担もしくは、社会的役割の継続的遂行」と定義されている。キャリアという概念は、人生、生きるなど職業より広い概念である。社会には約3万ほど職業が存在している。それが一定のかたまりを持っているが、そのかたまりが「職業分類」である。厚生労働省職業分類によれば、大分類(サービスの職業など9分類)、中分類(飲食物調理の職業など80分類)、小分類(調理人など379職業)、細分類(日本料理調理人など2,167分類)に構成されている。 なお、10年に一度国勢調査結果により日本標準職業分類の改定に合わせて変更されるので注意が必要である。職業情報の内容は、学術的には14項目程度に分けられることが多いが、実際の活用では、代表的な職業情報は「職業ハンドブック」である。そこでは下記の情報内容が基本とされている。① どんな職業か② この職業にはどんな人たちが就いているか③ この職業に就くためにはどうしたらいいか④ この職業のこれまでの歩みとこれからの展望⑤ この職業の主な労働条件⑥ この職業についての問い合わせ先、関係団体「職業ハンドブック」では、これらの職業情報が客観的なデータに基づき、図表を含めて解説され、若年者向き「OHBY」、CD-ROM版、同パソコン版などにより、上記6情報が効率的に提供される。産業とは、「事業所において、社会的な分業として行われる財貨およびサービスの提供にかかわるすべての経済活動」である。すなわち、産業とは、一定の場所(事業所)で行われる経済活動であって、職業が仕事を通じた人間活動であるのと対比される。日本産業分類では、大分類(製造業など14分類)、中分類(食料品・たばこ製造業など96分類)、小分類(畜産食料品製造業など452分類)、細分類(肉製品製造業など1,262分類)に分類されている。キャリア・ガイダンスやコンサルティングとの関連で言えば、最終的には、キャリアすなわち職業を選ぶわけだが、産業から入って、産業を限定して選択することは日常的に大いにあることである。キャリア・ガイダンスやコンサルティングにおいて、職業や産業を検討したら、最終的に選択す

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問47ー正答2
問48ー正答4

環境への働きかけに関する問題。これらも常識的に解答して大丈夫な問題。各回の過去問をやっておけば、問題なく点が取れると思いますが、良くまとめてくれているページがあるので参考までに。



問49ー正答3
問50ー正答1

職場のメンタルヘルス関係の情報は厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」の「うさぎ商事の休憩室〜みんなで知りたいメンタルヘルス~」に良くまとまっている。ストレスについては第2~4回に、4つのケアについては第8回に記述がある。読みやすい(?)ページで、短時間で読めるので、全部に目を通してもいいかと思います。メンタルヘルスや事業場での4つのケアは直前の技能検定2級から連続しての出題です。何か傾向があるのかも知れません。

対話形式のページの利点ってなんでしょうね。個人的にはまどろっこしくて、読みにくいのですが。この方がいいと思う人がいるんですよね。きっと。




こうして解説をつくりながら振り返ると第12回の前半は本当にむずかしかったと思います。ただ後半22問くらいは簡単な問題が多かったので、これが合格率にどの程度影響するのか... これから受験される方、難易度のざっくりとした目安として第9回>その他の回>技能検定2級>第1~3回と覚えておくと、学習を進める上での参考になると思います。


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