第10回キャリアコンサルタント学科試験 ゆるい解説1

少なめの努力で80点を目指すキャリコン対策のページ。このページを読んだ方が同じミスをしないように、時折ゆるい対策がゆえの失敗談を挟んでいきたい。




問1ー正答3

能力開発基本調査は頻出だけど出題傾向は似ているので、過去問の出題箇所を調査PDFで確認し、冒頭の調査結果ポイントを押さえておけば、かなりの確率で得点が取れると思う。10回は正答選択肢3が比較的わかりやすかったと思います。選択肢の答えが載っている箇所。1→P.21、2→P.22、3→P.23、4→P.24。

平成29年度能力開発基本調査PDF

能力開発基本調査のおすすめの勉強箇所は第9回の問1,3で解説しているので、参考までに。



問2ー正答3
問3ー正答3
問4ー正答3
問5ー正答2

いずれも常識的、文脈的に判断できる問題。出典を確認しなくても、各回の過去問を繰り返すうちに解答のセンスが身につくと思います。まぁ「キャリアコンサルタント倫理綱領」はこれまでに3回読んでなければ、ここで通しで1回読んどいてもいいと思います



問6ー正答2【ややむずかしい】

選択肢1と3は養成講座テキストには掲載がない選択肢。特に選択肢1がなぜ「最も適切ではない」の判断が難しいと思います。私は「VPIの直接の開発者はホランドだっけ?」となりましたが、ホランドが開発したのを渡辺三枝子先生が日本に持ち帰ってきたものだそうです。

選択肢1は、個人と環境の相互作用→特定因子論?→パーソンズってなりそうですが、強調したのはスーパーだそうです(下記参照)。しかし、この選択肢はマニアック過ぎです。無理に追いかける必要はないと思います。

わが国職業紹介・職業指導の系譜 ―その過去、現在、未来― 第8回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

これまで述べた職業選択理論、構造理論などは、ある時点に焦点をあてて、個人の職業選択を規定する要因やメカニズムを明らかにしようとする理論である。これに対して職業的発達理論は、職業選択や適応を長期にわたるプロセスとして理解しようとする。すなわち、ある時点での選択は、それまでその個人が生涯において行われてきたさまざまな意志決定の結果であり、かつ、それは次の選択に影響を及ぼす一つの意志決定になる。それゆえ、この理論では、選択の要因よりもその課程に焦点をあてる。 職業的発達理論は、1950年代にギンズバーク(Ginzberg,E.)、ミラーとフォーム(Miller, D.C. & Form,W.H.)、スーパー(Super,D.E.)などによって提唱され、その後多くの学者等によって継承されてきた。職業選択には、長い年月を通じての発達過程が見られることに着目し、これを理論化したのはギンズバーグ(Ginzberg,E.ら 1951)であると言われる。 彼は、経済学、精神医学、社会学、心理学からなる学際チームにより、青年期の在学生を対象とした職業選択に関する面接調査を実施し、その結果に基づき、職業選択に発達的な特徴が見られるとして、次の3点を指摘した。① 職業選択は、一般に10年以上もかかる発達的プロセスである。② 職業選択のプロセスは非可逆的である。一度ある特定の選択を行うと、後から変更しにくいものである。③ そのプロセスは、個人の欲求とその障害となる現実との妥協をもって終わる。そして職業選択には、次の3つの発達段階がある。空想期(生後~11歳)、試行期(11~17歳)、現実期(17歳~20歳台初期)。ギンズバークらは、その後の継続的な研究により、次の3つの命題(1972)を提示している。① 職業選択のプロセスは、成人前期で終わるわけではない。労働生涯の全期間を通じて存在しうる。② 職業選択の非可逆性は、当初考えていたより強いものではない。③ 当初用いた「妥協」という言葉は、「最適化」と置き換える。(1)スーパーの12の命題スーパーは、もともとギンズバーグの研究チームの一員であった。ギンズバーグが精神分析的自我の機能を中心に職業選択の発達過程を説明しようとしたのに対して、スーパーは、個人と環境との相互作用を重視する現象論的自己論の立場で独自の職業的発達理論を構築した。 スーパーら

shokugyo-kyokai.or.jp

選択肢3はプレディガーのワークタスクディメンションの説明。以下を参考に。

CPS-Jとは何か:個人のお客様|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー

日本マンパワーWebサイト グローバル インデックス▼個人のお客様インデックスCPS-JのもとになったCPS(Career Planning Survey)は、米国のACT社で開発された、職業選択を効率的に行うためのキャリア・アセスメントです。キャリア理論で有名な職業心理学者ホランド(J.L.Holland)の職業選択理論をベースにしています。CPS-Jは、キャリア研究・調査において世界的に評価を得ているCPSを、日本の風土特性に合うように開発した検査ツールです。ホランドは職業上の興味を、企業的、慣習的、現実的、研究的、芸術的、社会的の6つに分類し、この興味分野に基づく6つのパーソナリティ・タイプを6角形で表現しています。そして、といった関係を見出しています。※6角形の各項目をクリックすると、詳しい説明が表示されます。 職業心理学者プレディガー(D.J.Prediger)は、このホランドの6角形モデルの根底に、[データ/アイディア]と[ひと/もの]という二極化されたワーク・タスク・ディメンションがあることを発見しました。このワーク・タスク・ディメンションは、CPS-Jの結果であるワールド・オブ・ワークマップを開発する基礎になっています。画像をクリックすると、拡大表示します。画像をクリックすると、拡大表示します。[データ/アイディア]、[ひと/もの]の2軸と,あらゆる職業は、密接な関係があります。これをホランドの6角形と重ねることにより、ホランド・タイプと具体的な職業を結びつけるワールド・オブ・ワークマップが完成します。CPS-Jでは、具体的な職業を23のジョブ・ファミリーに分類しています。画像をクリックすると、拡大表示します。ジョブ・ファミリーとは、実社会にある職業について、仕事の内容や特色が似ているものをまとめて23に分類したものです。これらのジョブ・ファミリーは、実際に職業に携わっている人たちの興味プロフィールや職務分析結果から導き出されたワーク・タスク・ディメンション([データ/アイディア][ひと/もの])を、職業の目的や背景なども考慮に入れて、ワールド・オブ・ワークマップ上に位置づけたものです。23のジョブ・ファミリーは、それぞれの特徴、職務遂行上の典型的な行動例がまとめられています。CPS-Jを受けることによって、あなたのホランド・タイプ(パーソナリティ・

日本マンパワーWebサイト



問7ー正答1
問9ー正答3
問10ー正答2

養成講座テキストのそれぞれ、マズロー、シャイン、スーパーの章をよく理解しておけば回答できる。



問8ー正答4【むずかしい】

何回やってもこの問題は「最も適切なもの」として選択肢1を選んでしまいます。選択肢2で「意思決定モデル」と問われると、ジェラット?ヒルトン?で×、選択肢3のCBIは何それ?状態で、選択肢4はサビカスなので×、選択肢1は○?で、つい...って感じです。この際、クランボルツの主要な理論は2つ、(1)計画された偶発性理論と、(2)意思決定モデルとおぼえてしまいましょう(正しいかわからないけど)。

計画された偶発性理論〜未来を予測できないなかで、偶然のできごとをチャンスや好機に帰るために必要な5つのスキル。①好奇心、②持続性、③柔軟性、④楽観性、⑤リスクテーキング。

意思決定モデル〜キャリアの意思決定に影響を与えるもの4つ〜①先天的な資質②環境条件や出来事③学習経験④課題へのアプローチスキル。

選択肢3は無視。




スーパーの職業発達命題って10→12→14と修正が加えられながら増えていき、訳し方の違いで、どのように対応しているのかわかりにくく、取っつきにくい。命題そのものの出題はそれほど多くないので、試験対策を進めるにあたって、スーパーの命題は一所懸命に覚えなくてもよいかと。各回の過去問を繰り返し解くことで身につくセンスで対応したい。

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