第10回 キャリアコンサルタント JCDA 論述対策

試験1週間前に演習で書いた答案をそのまま掲載します。時間内に手書きで書いたので、直したいところはいくつかありますが、試験前の練習の到達点を知るにはいい題材になるかと思います。


問題文はこちらから


問1.展開の違いを5つの指定語句を使用して記述

事例Iのキャリアコンサルタントの応答は一年間、先輩のやり方を見てきたという状況そのものに焦点があてられ、クライエントの返答に対して助言的に「自信を持つには経験が必要」や「新しいことをするには勇気が...」と個々の問題に対して、一般化された言葉で指示している。結果、クライエントの自己探査は進まず、成長や問題の解消に期待が持てる展開になっていない。事例IIでは効果的にはげまし技法を用いて、クライエントに出来事とともに受け止めを語ってもらうことで、クライエントの自己探査を促す展開となっている。クライエントから生徒との関係についての自己概念が語られ、以後の展開において変容、成長が期待できる。


2.CCの応答が相応しいかどうか、およびその理由

I-CCt6 相応しくない

CCt5の「自信が持てないのか」との問いにCL6で完全には肯定しておらず別の感情を持っていそうなクライエントを無視して、「経験が必要」と説得しているがクライエントは納得出来てない様子であるため。

I-CCt7 相応しくない

クライエントからCL7で語られた来年のクラス運営への不安を受けとめることなく、CCt6に続いて再び指示的に一般論をぶつけており、共感的な態度とは言えないため。

II-CCt7 相応しい

クライエントが直前のCL7で語った「関係が崩れていくことを恐れて」との感情の表現を受けて、意味の反映技法を用いて問いかけることにより、クライエントの自己探査を促しているため。


問3.CCとして考える相談者の問題

1年目で経験が浅く、クラス運営に対して達成の経験がなく、また今の担任の先生の姿を連合的経験に結びつけられず、自己効力感を持てない点。また研修でのケーススタディから生じた自己に対する否定的な認知がこれを増長させてしまっている点。


問4.今後の展開  

まずはCL9でクライエントが話している「生徒とどんな関係を望んでいるのか」を共に考えたいと思います。また今までのクライエントの生徒に対する「褒めることで関係づくりを進める」スタイルが、トラブルを避けようとしていただけなのか、これまでの経験を棚卸しすることでクライエントの自己探査を促します。その上で、担当を受け待つまでの4ヶ月のうちに副担任として今のクラスでやるべきことや、クラスの担任を受けもって以後にクラスで問題が起こった際の対処法を考えていく支援をしていきます。



問1の解答で触れた「はげまし技法」などなど、マイクロカウンセリングの技法を学ぶのによいと思った本。ただ、この解答を書くためには養成講座のテキストに書いてある範囲を何回も復習すればいいような気もしますが。

0コメント

  • 1000 / 1000