第21回キャリアコンサルティング技能検定2級学科試験 ゆるい解説1

技能検定2級は、国家資格キャリアコンサルタントの上位資格ですが出題範囲、傾向、難易度はほぼ一緒です。これを学習に使わない手はありません。国家資格キャリコンの3年以上前の過去問をやるくらいなら、こっちをやっておいてほうがいいと思います。


問1ー正答3

職業能力開発基本計画はそれなりの出題実績があるので、以下のページにあるA4、1ページの「概要版」で大まかに内容を把握しておきたい。しかしこの問題は概要版は関係なく、「なんとなく」で選んでも正解できる。
なお、概要版ではない「基本計画」の以下のページに、各選択肢の答えとなる記述が掲載されている。選択肢1〜P.16、2〜P.14、3〜P.14、4〜P.15。


問2ー正答4

労働白書は出そうでいて、それほど多くない出題頻度だったと思います。本問は、どう考えたって選択肢4が不適切ですが、いちおう出典元の記述を確認しておきましょうか。
選択肢1〜P.306、2〜P.307、3〜P.309、4〜P.307(ページはいずれも全体版のページ下部に振られたページ番号)。
この出題箇所の周辺を確認しておくだけでいいと思います。


問3ー正答3

問4ー正答1

問5ー正答4

いずれも一般的なセンスで回答しても正答を選択できるような内容だと思います。問3のインフォームド・コンセントは「十分な情報を得た上での合意」を意味する概念です。Wikipediaで見ると理解しやすいかと思います。


問6ー正答1

この問題は、スーパーの命題を勉強してなくても、なんとなくで正答できると思いますが、スーパーの命題はたまに出題されるので、わかりやすく解説してくれているページをあげておきます。


問7ー正答3【むずかしい】

出典元の渡辺三枝子著「新版キャリアの心理学」(ナカニシヤ出版)の記述によると、選択肢3の「・・・心理的類似性は、比例すると仮定される。」の「比例する」が間違いで、「反比例する」が正しい。距離が近い=心理的類似性が高い、距離が遠い=類似性が低いから【反比例】です。比例や反比例の式は考えずに「ホランドタイプのタイプ間の距離と心理的類似性は反比例している」と覚えておく必要があります。これがわかっていないと正答できない非常に難易度の高い問題です。
他の選択肢については、養成講座テキストに掲載されている内容で確認しておけばいいと思います。


問8ー正答4【むずかしい】

選択肢1のスーパーは養成講座テキストと問6で紹介したページで確認できる。選択肢2は特に難しい。「賢い職業選択のための3要素」はパーソンズで、ジェラットの理論は「客観的・合理的な意思決定理論」。いずれも養成講座テキストで確認できる。しかしこれらをサビカスが支持しているかは不明。選択肢3は「キャリア構成理論の3つのテーマ」として養成講座テキストにも掲載がある。2つ目が「キャリアの転機」ではなく「キャリア・アダプタビリティ」。選択肢4は養成講座テキストに書いてある通り。



問9ー正答2

説明不要ですね。



問10ー正答3【ややむずかしい】

アイビィのマイクロカウンセリング技法について、細かい理解が求められる問題で、少し難しいと思いました。マイクロ技法については、養成講座テキストに詳しく書かれているので、繰り返し読んで理解を深めて置けば対応できるようになります。選択肢1は指示的な関わり方を積極技法として階層表の中に取り入れているので、「指示的な手法は用いない」は誤り。選択肢2~4は階層表を見ての通りだと思います。


つづく

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