第13回キャリコン学科試験 ゆるい解説4

少なめの努力でキャリアコンサルタントの学科試験で80点をとるのが目標のページ。養成講座とWeb上の情報を駆使して対策を進めます。市販本は使いません。


問31ー正答4

アイビィのマイクロカウンセリングからの出題ですが、養成講座テキストに詳しく記載があるかと思います。テキストにも積極技法は指示、自己開示、情報提供、フィードバックなどカウンセラーが能動的にクライエントに関わる技法であることが明記されています。



問32-正答3

今回はロジャーズからの問題が2問もありますが、ロジャーズの問題はいつも難しい。中核3条件は養成講座テキストの記述の範囲でOKなので、すり切れるほど繰り返し読んでしっかり理解することをおすすめします。そうすれば、この問題は選択肢3が不適切であることがすぐにわかるようになります。



問33ー正答1【ややむずかしい】

養成講座テキストにおいてナラティブ・アプローチはサビカスの理論として章立てされていますが、サビカスのみの理論というわけではないようですね。その認識がないと選択肢4と迷いそうです。養成講座テキストをしっかり読んで、ナラティブ・アプローチの手法や目的を理解できていれば、選択肢1が不適切であることがわかると思います。



問34ー正答3【むずかしい】

認知行動療法は養成講座テキストにもハッキリとした記載がなく、難しかったのではないでしょうか。また人物名とキーワードを結びつける問題以外で、内観法が出題されたのは、初めてだと思います。認知行動的アプローチについては、養成講座テキストの論理療法、認知療法、行動療法のページの範囲で理解しておき、なんとなくこれらをまとめた呼び方程度の理解でもいいと思います。内観療法については、以下が参考になると思います。読めば、この問題の選択肢3が不適切だと判断できます。



問35ー正答4

「構造化」にかかわらず、この問題は一般的な面談において「4つの選択肢のなかでもっとも有益にならないこと」の感覚で選べるのでは無いでしょうか。構造化については、あまり参考になるサイトが無いようですが、以下を「ふーん」な程度に読んでおけばいいかと思います。




問36ー正答2【ややむずかしい】

問題作成の構造化により、1問を学校教育法から出題するためにあるような問題なのだと思います。ここを勉強して何の役に立つのか「???」です。できなくてもいい問題かと思います。



問37ー正答1【むずかしい】

この問題は、過去問から「特別活動を要としつつ...」は小学校からだったので、それを「中学校段階から」と後退させるのは考えにくいと判断すれば選択肢1を選べると思いますが、難しかったと思います。学習指導要領までチェックしてられないので、各回の過去問に触れる中で学校段階でのキャリア教育について知る程度の学習でいいと思います。



問38ー正答2

選択肢2以外は、誤りであるポイントがハッキリしているので、回答しやすい問題だと思います。引用元は以下のサイトのページ中段からやや下あたりの2方策の実行>(1)方策の決定にあります。


キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第8回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

―― システィマティック・アプローチ――キャリア・カウンセリングにやり方もいろいろあるが、古くから行われてきた最も代表的なアプローチが「システィマティック・アプローチ(systematic approach)」である。 システィマティック・アプローチに共通している流れは。カウンセラーとクライエントの間によい人間関係(ラポール、リレーション)を作り、、共同してカウンセリングの目標を定め、計画を立て、その計画を達成するための方策を定めてそれを実行し、最後に結果を評価し、クライエントのフォローアップを行うというプロセスをとる。このようなプロセスをとるカウンセリングには、アイビー(Ivey,A.E.)の「マイクロカウンセリング(microcounseling)、カーカフ(Carkhuff ,R.P)の「ヘルピング(helping)」、あるいはこれらの手法を統合的に取り込んだ国分康孝の「コーヒーカップ方式」などが広く使われている。 「システィマティック・アプローチ」は、これらの中で特に職業相談、進路相談、雇用相談、キャリア相談として使われてきたものである。ここではピューイ(Peauy,V.)の「雇用カウンセリングの体系的アプローチ」、を参考にしながら、まず、アプローチの流れを照会する。システィマティック・アプローチは、要約すれば、次のようなプロセスをとるのが普通である。① カウンセリングの開始 カウンセリング関係を樹立する。温かい雰囲気の中で、クライエントが安心して話のできる信頼関係を樹立する。② 問題の把握来談の目的、何が問題なのかを明確にする。問題にはクライエントの問題とカウンセラーが認識する問題が違う場合がある。それを両者が相互に共有し、確認する。 共有した問題の解決のためにカウンセラーとクライエントが行動する意思を確認する。③ 目標の設定解決すべき問題を吟味し、最終目標を決定する。そのプロセスは、まず、クライエントに悩みや阻害要因に気付かせる。次に具体的ないくつかの方策を選択し、それを一連の行動ステップに組み立てる。契約を結ぶことによってクライエントのコミットメントを確かにする。④ 方策の実行選択した方策を実行する。主な方策は、意志決定、学習、及び自己管理である。⑤ 結果の評価実行した方策とカウンセリング全体について結果を評価する。クライエントにとって方策は成功したか

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問39-正答1

この問題自体、過去問を繰り返す中で培われるセンスで対応できると思います。問題番号30番台後半〜40番台序盤にかけては、木村周先生のシステマティックアプローチから多く出題されます。回答に必要なことはほぼ全て、日本職業協会のホームページにアップされているので、これを活用しない手はありません。以下のリンクには、問題文が直接引用しているような箇所はありませんが、「自己理解の支援」を理解する上で、非常に有用だと思います(養成講座テキストも詳しい記載があり良いのですが、このページの方が出題に直接関わる記述が多い)。

キャリア・カウンセリング、ガイダンス そしてコンサルティングへ 第4回 | 職業・雇用関係情報等 | 一般財団法人 日本職業協会

キャリア・ガイダンスの6分野(第2回)で示したとおり、キャリア・ガイダンス、コンサルテイングの柱の一つは、「クライエント自身が、自分自身を理解するよう支援すること」である。クライエント自身が、自分が何が得意で、興味は何か、自分の大切なものは何か、自分はいまどんな状況に置かれているのかなどを知らなければ、ガイダンスやコンサルテイングは始まらない。 では、自己理解そのものは元来どんな特徴を持っているのであろうか考えてみよう。要約するとそれは、下記のような特徴を持っている。① 自己理解は、自分自身を分析し、さらにそれを統合するというプロセスをとる。 ここで分析とは、自分をいくつかの視点、例えば適性、興味、価値観などの視点から見つめ視点ごとに観察された自分の特徴を描写することである。 一方、統合とは、分析された自分の特徴をもう一度全体としてまとめて描写することである。それによって、それまで漠然としていた自分の映像が明らかになり、自分の言葉で自分を説明することができるようになる。② 自分を描写する言葉や内容は、客観的でなければならない。 客観的とは、自分を描写する言葉や内容が、他人にも自分と同じように理解してもらえることである。要するに、自分にしか通じない言葉や内容ではならない。③ 自己理解は、自分の個性について知るだけではなく、自分と環境との関係、自分の置かれた環境との関係における自分を知ることである。家庭、学校、企業、組織、地域社会の中で自分はどんな人間なのかを知ることでもある。 環境の理解が自己理解を進め、一方自己理解が環境の理解を進める。④ 自己理解は、人生の節目節目に、幅広く継続的に行わなければならない。 個人は家庭生活、学校教育、企業など働く世界、異動、転職、地域社会など人生を通じてキャリアを形成する。 その間自己とキャリアの関係は絶えず変化し、選択を迫られる。そのたびに自己理解が必要になる。 自己理解はどんな内容なのか。最も古く職業との関係で人の特徴を概念化したのはスーパー(Super,D.E)である。彼は「人と職業との関係のふさわしさを規定する条件」として「職業的適合性」という概念を示しその構造を提起した(図表)。今日でも自己理解の内容はこれが基本であり、各項目ごとにそれを調べるテスト、評価の視点、評価法などの手法が開発され現在に至っている。しかし、スーパーの

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問40ー正答3

養成講座で習う中で培う知識やセンスで3が最も不適切だと分かると思います。ただ、テキストにもWebにも直接的に参考になりそうな記述があるページは見つけれれませんでした。確認しなくても、きっと出来るので次いきましょう。

つづく

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