第8回キャリアコンサルタント JCDA 論述対策

JCDAの論述第8回の対策です。試験の4週間前に、この問題を使っては3回目の演習で書いたものを公開します。

ネット上の解答例を参考にすると文字数が多すぎて、入りきらないことがありますが、これは解答用紙に手書きしたものをタイプしただけなので文字数は問題ないはずです。


問い1

クライエントの「上から言われたことをこなさないといけないと思って、自分を押し殺してでも…」という価値観が上司によって否定されたことにショックを受けていることに対して、事例Iでは課長の人となりや、対応策に焦点を当てた質問によって展開されている。そのためクライエントの自己探索が進まず、ものの見方に変化がみられない。事例Ⅱでは、上司の評価の背景にあるクライエントの「認めてもらうために」仕事を頑張っていることが意味の反映技法によって語られコンサルタントと共有化することでクライエントの自己探索が促され、価値観の変容が見られる展開となっている。

問い2

I-CCt5 相応しくない
直前にクライエントによって語られた「今回はショックでした」との感情に触れることなく会社を変えるなどのクライエントに対応を促す質問となっており、クライエントの自己探索を促すことになってないため。

I-CCt8 相応しくない
上司の言うとおりにやってみることを提案しているだけで、クライエントが抱える上司からの関わりと自己概念の不一致の悩みに焦点をあてずに、指示的になっているため。

II-CCt5 相応しい
意味の反映技法によって、クライエントの「他者に認めてもらいたい」という自己概念を明らかにすることを促す質問になっているため。

問い3

上司からの指示にしっかり対応することと、自分で考えて「与えられたこと」以外にも提案することが両立しないという思い込みや自己概念を持っていること。また仕事をする上でのモチベーションの源を「他者からみとめられること」と求めて、主体的に考えてこなかったこと。

問い4

クライエントはCL6〜8において、他者に認めてもらうことをモチベーションに働くことが上司やクライエント自身の満足につながらないと認知を修正している点に注目して、仕事を進める上で、ご自身で考えたことをどのように発揮していけば良いかを話し合います。またCL5での上司から言われたこと以外の新規購入先を探す提案が何故出来なかったのか?を話なすことで、行動の変容につなげます。

しばらく学科対策をやっていて約1ヶ月ぶりに論述対策を再開。11回試験の4週間前に演習したものです。

JCDAの論述は「相応しい」事例から経験(環境)と不一致を引き起こしている自己概念を見つけることが、対策の鍵になるのかな。と思います。

問い3において相談者の問題を「自己理解や仕事理解が不足している」とするのか。または「○○の点において、自己概念と経験の不一致が起こっている」と考えるのか。目指したいのが、クライエントの自己概念と経験(環境)のより良い適応(一致)であるなら、後者の方がよりクライエント中心的な関わりだと思います。

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