問1.展開の違いを5つの指定語句を使用して記述
事例Iのキャリアコンサルタントの質問は、クライエントの経験を出来事とその受け止めに焦点を当てて質問している。結果、クライエントから積極的に「話しかける」ことで、発信できる自分を目指したいといった自己概念と、上司から怒られたという経験の不一致が語られることで内政がすすみ、クライエントが思い描く「自由闊達な会社」の自己概念に目が向き、今後の変容に期待できる展開となっている。一方、事例IIのキャリアコンサルタントの質問は、会社に対する不満や転職そのものに焦点があたっているため、クライエントがもつ価値観を客観視できる展開になっていない。
問2.CCの応答が相応しいかどうか、およびその理由
I-CCt3 相応しい
クライエントの会社をやめようかと思うキッカケとなった出来事を開かれた質問によってたずねているため
II-CCt7 相応しくない
クライエントが今の職場でうまく行っていないことに対して、直前で「残念」と気持ちを表明しているにも関わらず、触れていないので、クライエントが経験と自己概念の不一致に気づけないため。
II-CCt8 相応しくない
クライエントの不一致に対して、これまでのやりとりで全くアプローチできていないにも関わらず、指示的に「今の会社で我慢する」ことを提案しているので、来談者中心とは言えないため。
問3.CCとして考える相談者の問題
一般的に求められているシステムエンジニアの仕事と、クライエントの仕事理解にズレがあり、それをクライエントが自覚していないこと。また、その解消を転職に求めてきたため、先月転職したばかりの新しい職場でも適応することができないこと。
問4.今後の展開
まずは、今の職場の上司や前の会社で求めらているシステムエンジニアの役割、働き方を一緒に整理し、クライエントの「発信していく自分」をどのように実現できるのかをクライエントとともに考えます。その上でシステムエンジニアとして、今の会社で働きつづけるのか、転職するのか、あるいは「発信していく自分」を実現するために職種を変えて転職を考えるのかを話し合っていきます。
受験前に時間を測って演習で書いた回答をそのまま転載。11回試験もこんな調子で書いてA判定で合格できたので、この程度で書けてれば大丈夫ということかと。
久しぶりにJCDAキャリコンの論述試験を見たら「難しい」。しかし2級より10分短い、問題数が多くそれぞれの解答欄が短いことから、【答え方にある程度の決まりがある】と思います。
キーになる考え方は、自己概念と経験(環境)の不一致を探し、クライエントの自己探索による適応を促す関わりをどう表現するのか。
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